Polygonで暗号資産の送金を確認するには、送金者からトランザクションハッシュを受け取り、自分で公開エクスプローラーを開いて4つの点をチェックします。ステータスが 成功(Success) であること、トークンのコントラクトが公式のものであること、受取人が 自分の アドレスであること、金額が一致していることです。トランザクションのリンクそのものが送金証明になり、レシート、QRコード、PDFとして共有できます。
要点
送金証明とは、誰でも検索できるトランザクションハッシュのことです。当サイトのPolygon エクスプローラーに貼り付け、共有ボタンでリンクやQRコードを送るか、印刷でPDFのレシートを保存します。受取側はスクリーンショットを信用せず、「USDT」という表示だけでなく必ずトークンのコントラクトアドレスを確認してください。
手数料が1円にも満たず、ブロックが数秒ごとに生成されることから、Polygonはステーブルコイン決済で最もよく使われるネットワークのひとつになりました。そのぶん詐欺師にとっても魅力的です。私たちに届く相談で最も多いのは送金失敗ではなく、もっともらしい「送金済み」のスクリーンショットを見て商品を渡してしまったというものです。このガイドは支払いの両側、つまり支払いを証明したい送金者と、確実に受け取ったと確かめたい受取人の双方に向けたものです。
Polygonでの送金証明になるもの
ブロックチェーン上の支払いは、誰にも編集できない公開記録を残します。トランザクションハッシュはその記録を開く鍵です。ハッシュを渡された相手は、あなたやあなたのウォレット、スクリーンショットを信用する必要がありません。独立したどのエクスプローラーでも検索し、チェーンに記録された内容をそのまま確認できるからです。
それ以外はすべて「主張」にすぎません。スクリーンショットは数秒で編集できます。ウォレットの通知は、ウォレットが何かを送ろうとしたことしか示しません。取引所からの「出金完了」メールはそれよりはましですが、それでも対応するハッシュをオンチェーンで確認できて初めて意味を持ちます。同じ取引所の顧客同士の内部振替はブロックチェーンに一切記録されないため、エクスプローラーで確認できるものがありません。公開された証明が必要なら、オンチェーンでの出金を依頼しましょう。
よい証明には3つの性質があります。特別なツールなしに受取人が確認できる 検証可能性。「何かのトランザクションがあった」ではなく、トークン、金額、受取人まで示す 具体性。そして1年後に税理士やトラブル対応の担当者から求められても使える 永続性 です。公開エクスプローラー上のトランザクションリンクは、この3つをすべて満たします。
当サイトのエクスプローラーで支払いレシートを共有する方法
当サイトのPolygonトランザクション エクスプローラーの共有機能は、まさにこの用途のために作りました。チャットに生のハッシュが貼られ、受け取った側がどうすればいいのかわからずにいる様子を何度も見てきたからです。
- トランザクションを検索する。 どのページでも上部の検索欄にハッシュを貼り付けます。結果の最上部には「支払いレシート」カードが表示され、ステータス、USD換算付きの金額、送信者、受取人、UTCの時刻、手数料、ブロック、承認数がまとまっています。
- 共有ボタンを押す。 コピーできるリンクが入ったダイアログが開きます。スマートフォンでは標準の共有ボタンから任意のアプリに送れます。Telegram、WhatsApp、X、メール用の専用ボタンもあります。
- 対面ではQRコードを使う。 同じダイアログにリンクのQRコードが表示されます。イベントの物販や対面取引では、相手がスキャンすれば自分のスマートフォンで最新の結果を確認できます。
- 記録用にPDFで保存する。 パソコンでは印刷ボタンでレシートの印刷用画面が開くので、「PDFとして保存」を選びます。請求書、経費精算、確定申告の記録に便利です。
共有リンクにはデータのコピーは含まれていません。リンクを開くと検索がやり直されるため、受取人が見るのは改ざんできるスナップショットではなく、ブロックチェーンから取得した最新の状態です。当サイト側には何も保存されず、受取人にアカウントも必要ありません。レシートの下には、同じトランザクションをPolygonScan、Blockscout、OKLinkで開くリンクもあるので、慎重な受取人は普段から信頼しているエクスプローラーで確認できます。もちろん、PolygonScanのリンクを直接共有しても同じように有効です。
受取側が入金を認める前に確認すること
受け取る側なら、支払者から送られたリンクをクリックして、そのページを本物だと思い込むのは避けましょう。ハッシュをコピーし、自分で開いたエクスプローラーに貼り付けます。そのうえで、次の順に確認していきます。
ステータス。 成功と表示されている必要があります。保留中のトランザクションはまだ失敗したり置き換えられたりする可能性があり、失敗したものは何も動かしていません。各ステータスの詳しい意味はトランザクション確認ガイドで解説しています。
トークンのコントラクト。 多くの人が見落とす確認項目です。「USDT」や「USD Coin」という名前のトークンは、どんなロゴでも誰でも作れます。トークン移動の欄でトークンをクリックし、コントラクトアドレスを公式のものと照合してください。Polygon PoS上のUSDTは 0xc2132D05D31c914a87C6611C10748AEb04B58e8F、ネイティブUSDCは 0x3c499c542cEF5E3811e1192ce70d8cC03d5c3359(Circle発行)、以前からあるブリッジ版USDC.eは 0x2791Bca1f2de4661ED88A30C99A7a9449Aa84174 です。USDCはどちらも本物ですが、どちらを受け付けるかは事前に取り決めておきましょう。違いはUSDT・USDCエクスプローラーのページで説明しています。
受取人。 トークン移動の行の「To」アドレスが、1文字も違わず自分のものである必要があります。最初と最後の4文字だけを比べるのはやめましょう。アドレスポイズニングはまさにその習慣を突いてきます。トークン送金では、上部の「To」欄にトークンのコントラクトが表示されるのが普通です。
金額。 ステーブルコインには小数点以下の桁(USDTとUSDCは6桁)があり、エクスプローラーは人が読みやすい形で数量を表示します。請求額と完全に一致しているか、USD換算額ではなくトークン数量であるかを確認してください。
承認数。 2025年7月のHeimdall v2アップグレード以降、Polygon PoSは約5秒でファイナリティに達するため、日常的な支払いなら数回の承認で十分です。高額の場合は1分ほど待ち、2つ目のエクスプローラーで再確認しましょう。
| 確認項目 | 見る場所 | 危険信号 |
|---|---|---|
| ステータス | ページ上部 | 保留または失敗 |
| トークン | トークン移動のコントラクト | 未知のコントラクト、価格なし |
| 受取人 | 移動の「To」行 | 似ているが同一でない |
| 金額 | 移動した数量 | 請求額と異なる |
Polygonでよくある支払い詐欺
Polygonでの支払い詐欺の多くはハッキングを伴いません。被害者が目にしたものと、実際に検証したものとの間の隙を突いてきます。
偽のスクリーンショットと偽のエクスプローラーページ
最も古典的な手口です。買い手が加工したウォレットやエクスプローラーのスクリーンショットを送り、急いで商品を渡すよう迫ってきます。より巧妙な手口では、偽のデータを表示するそっくりなエクスプローラーのドメインへのリンクが送られてきます。対策はシンプルで、支払者が用意したものを使って検証しないことです。ハッシュを、自分で開いたエクスプローラーに自分で貼り付けてください。
本物の名前を使った偽トークン
詐欺師はロゴも小数点の桁数も本物と同じ「USDT」という名前のトークンを発行し、あなたに送ってきます。ウォレット上では「USDT」と表示されるかもしれません。しかしエクスプローラーで見ると、トークンのコントラクトは公式アドレスと一致せず、たいてい価格や市場データもありません。当サイトのエクスプローラーは認識済みのトークンにUSD換算額を表示するので手がかりになりますが、本当の確認はコントラクトアドレスです。
保留中のトランザクションを証明として見せる
支払者は実在するものの保留中のハッシュを送ってきます。ガス価格をわざと低く設定していることもあります。その後、同じナンスで資金を別の場所へ送るトランザクションに置き換えると、元のトランザクションはドロップとして消えてしまいます。受け入れるのは成功のみ、しかも数回の承認を待ってからにしましょう。
アドレスポイズニング
攻撃者は、あなたが使ったことのあるアドレスと最初と最後の文字が同じアドレスを作り、ゼロ円相当やごく少額の送金をしてあなたの履歴に紛れ込ませます。次に履歴からアドレスをコピーすると、相手のアドレスを選んでしまうという仕掛けです。アドレスは保存済みの連絡先や請求書など信頼できる情報源からコピーし、文字列全体を照合しましょう。履歴の中でこうした記録を見分ける方法はウォレット追跡ガイドで紹介しています。
暗号資産で支払いを受ける事業者・フリーランスへのヒント
Polygonでの支払いを日常的に受けるなら、少し仕組みを整えるだけで何時間も節約できます。用途ごと、あるいは取引先ごとに受取アドレスを分けると照合が楽になります。請求書には毎回ネットワーク(Polygon PoS)、トークン、コントラクトアドレスを記載し、イーサリアム上のUSDTや偽トークンを送られないようにしましょう。支払いの備考欄にトランザクションハッシュを書いてもらい、会計システムの各請求書の横にエクスプローラーのリンクを保存しておくと便利です。
暗号資産に慣れていない顧客には、レシートリンクのQRコードを見せるのが、入金を示すいちばん簡単な方法であることが多いです。私たちが話を聞いた小規模事業者の多くは、受取用ウォレットに少額のPOLを置いています。ステーブルコインを移動するにはガス代が必要だからで、その費用がいかに少ないかはPolygonガス代トラッカーで確認できます。補充が必要なら、複数の法域でライセンスを持ち、Polygonネットワークへの出金に対応した規制下の取引所でPOLを購入し、出金画面でPolygon PoSを選んでください。
履歴は定期的にエクスポートしましょう。PolygonScanではアドレスごとにトランザクションとトークン移動をCSVでダウンロードでき、帳簿付けに役立ちます。暗号資産での支払いの受け取りに関する規制や税務の扱いは国によって異なります。日本では暗号資産交換業の登録制度などを金融庁が所管しており、税務上の扱いについては税理士や税務署など専門家に確認してください。エクスプローラーは実績のあるものを使いましょう。私たちが信頼しているエクスプローラーとその理由はエクスプローラーランキングで説明しています。
支払いが届かないとき
支払者が送ったと言い張るのに何も見当たらない場合は、まずハッシュから調べます。ハッシュがなければ、オンチェーンのトランザクションはまだ存在しません。ハッシュがイーサリアムなど別のネットワークで見つかった場合、資金はそのチェーン上のあなたのアドレスに届いています。EVMアドレスはチェーン間で共通なので、同じウォレットでネットワークを切り替えればアクセスできることもありますが、取引所の場合は対応が各社で異なります。Polygon上で成功と表示されているのにウォレットにトークンが表示されない場合は、公式コントラクトを手動で追加してください。ブリッジ中でまだ届いていない資金については、方向ごとの所要時間をブリッジ エクスプローラーのページで解説しています。エクスプローラー全般をおさらいしたい場合は、ガイド一覧から始めるのがおすすめです。